案件の作業台帳を、コピペで使えるスプレッドシートとして作ろうとしていた。
直接案件と代理店案件を1枚に統合して、末尾に代理店用の列を足す。依頼経路、進捗、外注先、納期、想定工数、実工数。必要そうなものを足していったら、26列になっていた。クライアントの基本情報は粒度が違うから別シートで23列。スケジュールはどう持つか。
そのあたりで、手が止まった。
整理するための道具を、整理していた。
案件の本体は、スプレッドシートやGoogleドライブに置くのではなく、Claudeのチャットにずっと置きっぱなしにする。
メールでも議事録でも過去のシートでも、その案件のチャットに投げ込んでおく。
そこから、用途に応じてサマリーを切り出す。自分用の週次確認、代理店への進捗報告、スタッフへの作業指示。どれも中身が違うのだから、1枚の表で全部をまかなおうとするほうが無理がある。
スプレッドシートが本当に必要なのは、案件別・請求状況別で集計するときだけだった。それも月末か期末にしか要らない。
まだ発生していない用途を予測して、器を先に用意する行為だった。予測が当たれば効率がいいが、外れれば全部が無駄になる。しかも空欄の多い表を見るたびに、埋めなければいけない気分になる。
必要になってから作れば、その列は必ず使う。
―― とは言うものの、26列を一度作ってみるまで、これに気づかなかったわけだけれど。