『かくさん』こと、株式会社フブキ代表の角川英治です。
Webサイトのリニューアルで最も危険なのは、「とりあえず綺麗にしたい」「なんとなく売上を上げたい」といった曖昧な目的のまま走り出すことです。部署ごとに期待する成果が異なれば、サイトは一貫性を失い、結果として誰にも刺さらない中途半端なものになります。目的を明確にするには、単なる数値目標の羅列ではなく、経営目標(KGI)から逆算した現場の行動指標(KPI)を、関係者全員が納得感を持って共有する「言語化のプロセス」が不可欠です。本記事では、混沌とした社内の意見を一つにまとめる、プロ直伝のワークショップ手法を公開します。
営業部は「即戦力のリードが欲しい」と言い、広報部は「ブランドイメージを上げたい」と言い、人事は「採用に効くコンテンツが欲しい」と言う。これらはすべて正解です。しかし、すべてを等価に盛り込もうとすると、サイトのメッセージは「ノイズ」に埋もれてしまいます。
Webサイトの目的が決まらない本質的な理由は、「何を捨てるか」の優先順位が合意できていないことにあります。
フブキが実践している、具体的かつ論理的な合意形成のステップを紹介します。
「ビジネスゴール」をKGIに再定義する 「売上アップ」ではなく、「Web経由の新規商談数を年間20%増加させる」など、経営指標に紐づいた具体的な数字をトップダウンで置きます。ここがブレると、後の議論がすべて空転します。
ユーザーの「行動変容」をKPIに落とし込む KGIを達成するために、ユーザーにサイト上でどんなアクション(資料ダウンロード、導入事例の閲覧、滞在時間など)を起こしてほしいかを洗い出します。ここで重要なのは、現場の人間が「これなら自分たちの努力で変えられる」と思える納得感です。
「ロジックツリー」で因果関係を可視化する KGIとKPIを一本の線で繋ぎます。「事例を読めば、信頼度が高まり、問い合わせが増える」という因果関係をホワイトボード上で可視化することで、反対勢力の納得も得やすくなります。
個別のKPIを設定しても、それが部門間の対立を生んでしまっては意味がありません。そこで機能するのが、フブキ独自の**『CCB(Corporate Consensus Builder)』**です。
ワークショップ形式で経営層と現場の意見を衝突させ、それを統合していく過程で、「今のわが社にとっての最優先事項は何か」という全社一致の答えを導き出します。このプロセスを経て決まった目的は、プロジェクトの強い「背骨」となり、制作途中の迷いを一掃します。
Webサイトはあくまで手段です。その手段を最大化させるのは、美しいデザインではなく、研ぎ澄まされた「目的の共有」です。ワークショップを通じて、社内のバラバラなベクトルを一つの強力な矢印に変えること。それこそが、プロジェクト成功の最短ルートです。
Web制作前に全社合意を形成する独自メソッド『CCB』。ワークショップ形式で経営層と現場の意見を統合し、ステークホルダーごとの最適解を導き出します。単なる制作を超え、企業成長に直結する真のブランディングを実現します。