HubSpotを語る上で良くでてくるのが「パーソナライズ」。今回は上下2回のうち、2回目です。「パーソナライズ」の背景と活用方法について解説したいと思います。
改めて、なぜパーソナライズはここまで活用されているのでしょうか?それにはいくつか理由があります。
近年、新規顧客の獲得に比して既存顧客との関係を維持し、深掘りすることがさらに重要化しています。背景には少子高齢化によって新規顧客の獲得が困難になりつつあるなど、国内市場を取り巻く環境の変化があると考えられます。
パーソナライズは、既存顧客との関係構築・維持に必要な考え方です。顧客一人ひとりのニーズに適した情報提供や対応をすることで、顧客と企業との結びつきを強化できるのです。
情報収集に対するユーザーの考え方は、時代と共に変化しています。例えば、メディアやインターネットの情報について「世の中の情報量は多すぎる」と感じる人は、2016年の42.1%から2019年には51.5%に増加しています(博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所の「メディア定点調査2019」)。
ユーザーはネットに溢れる情報から、「自身にとって有用な情報を探したいが難しい」という意識があると言えます。つまり、ユーザーの好みの情報を提供するのは、以前より重要性が高まっているとも言えます。
今まではデータを取得するものの、その活用はなかなか難しいというのがよく見られる状況でした。今は、取得したデータを例えばAIなどを使い効率良く取得できるだけでなく分析もできます。テクノロジーが進化したことで、パーソナライズが現実化した・効力が高まったというのも、注目度の高まりの理由の一つと言えるでしょう。
例えば、AIを活用してサイト来訪者を細かいステータス分類し、各ステータスに合わせてトップページに表示させる情報をパーソナライズ化することも可能です。これにより、ユーザーは自分に合う情報を得たり、ECサイトなどでは自分にあう商品を効率的に探せるようになります。
パーソナライズの活用方法も、BtoBとBtoCは変わってきます。
購買の意思決定までに複数のプロセスを経由することが多いため、認知度や関心度に応じて提供する情報を変えることが重要となってきます。