はじめに
Googleタグマネージャー(GTM)は、Webサイトのタグを管理するためのツールです。GoogleアナリティクスやGoogle広告などのWebサイト解析ツールや広告配信ツールのタグを、HTMLの編集なしに簡単に管理することができます。
GTMは、2023年9月現在、バージョン3.15.0がリリースされています。最新バージョンでは、以下のような新機能とアップデートが追加されています。
- 一括操作機能:複数のタグやトリガーをまとめて操作できる
- 検索機能の強化:タグやトリガーを簡単に検索できる
- カスタム変数の拡張:カスタム変数の種類が増えた
- データ収集の改善:新しいデータ収集機能が追加された
これらの新機能とアップデートを活用することで、GTMの利用をより便利で効率的なものにし、Webサイトの解析や広告配信をより効果的に行うことができます。
一括操作機能
一括操作機能は、複数のタグやトリガーをまとめて操作できる機能です。これまでは、タグやトリガーを個別に操作する必要がありましたが、一括操作機能を使うことで、複数のタグやトリガーをまとめて有効化したり、無効化したり、削除したりできるようになりました。
一括操作機能は、以下のシーンで活用できます。
- 複数のタグをまとめて有効化/無効化したい
- 複数のタグをまとめて削除したい
- 複数のタグの設定をまとめて変更したい
検索機能の強化
検索機能の強化は、タグやトリガーを簡単に検索できるようにする機能です。これまでは、タグやトリガーの名前や説明を入力して検索する必要がありましたが、検索機能の強化を使うことで、タグやトリガーの設定内容やトリガーの条件も含めて検索できるようになりました。
検索機能の強化は、以下のシーンで活用できます。
- 特定のタグやトリガーを探したい
- 似たようなタグやトリガーを探したい
- タグやトリガーの設定内容を確認したい
カスタム変数の拡張
カスタム変数の拡張は、カスタム変数の種類が増える機能です。これまでは、カスタム変数は、ページのURLやページのタイトル、ユーザーのIPアドレスなどの基本的な情報しか取得できませんでしたが、カスタム変数の拡張を使うことで、新たに以下の情報を取得できるようになりました。
- ページのコンテンツ
- ユーザーのブラウザの種類やバージョン
- ユーザーのデバイスの種類
- ユーザーの位置情報
カスタム変数の拡張は、以下のシーンで活用できます。
- ページのコンテンツを分析したい
- ユーザーの行動を分析したい
- ユーザーのターゲティングをしたい
データ収集の改善
データ収集の改善は、新しいデータ収集機能が追加される機能です。これまでは、GTMは、GoogleアナリティクスやGoogle広告などの外部ツールからのみデータを収集することができましたが、データ収集の改善を使うことで、新たに以下のデータも収集できるようになりました。
- ページの読み込み時間
- ページのスクロール量
- ページの滞在時間
データ収集の改善は、以下のシーンで活用できます。
- ページのパフォーマンスを分析したい
- ユーザーの行動を分析したい
- ユーザーの離脱を防止したい
具体的な活用事例
GTMの最新機能とアップデートは、さまざまなシーンで活用することができます。以下に、具体的な活用事例をいくつかご紹介します。
- タグの管理や設定変更の効率化
- 一括操作機能を使って、複数のタグやトリガーをまとめて有効化/無効化したり、削除したりできる
- 検索機能の強化を使って、特定のタグやトリガーを簡単に検索できる
- データの収集や分析の精度の向上
- カスタム変数の拡張を使って、ページのコンテンツやユーザーの行動に関するデータを収集できる
- データ収集の改善を使って、ページのパフォーマンスやユーザーの離脱に関するデータを収集できる
- ユーザーの行動分析やターゲティングの精度の向上
- カスタム変数の拡張を使って、ユーザーの興味関心や行動パターンを把握できる
- データ収集の改善を使って、ユーザーの離脱傾向を分析できる
これらの活用事例を参考に、自社のWebサイトやビジネスに最適な方法でGTMの最新機能とアップデートを活用してみてください。
注意点
GTMの最新機能とアップデートを利用する際は、以下のような注意点があります。
- 新しい機能やアップデートのリリースは、定期的に行われるため、常に最新情報を確認しておく必要がある。
- 新しい機能やアップデートによっては、既存のタグや設定に影響を与える場合があるため、導入前に十分に検討する必要がある。
GTMを安全かつ効果的に利用するためには、最新情報の確認と慎重な導入が重要です。
まとめ
GTMの最新機能とアップデートは、GTMの利用をより便利で効率的なものにするものです。最新機能とアップデートを活用することで、Webサイトの解析や広告配信を効果的に行うことができます。
具体的な活用事例を踏まえると、GTMの最新機能とアップデートは、以下のメリットをもたらすことがわかります。
- タグの管理や設定変更の効率化
- データの収集や分析の精度の向上
- ユーザーの行動分析やターゲティングの精度の向上
今後も、GTMの機能はさらに進化していくと予想されます。最新の情報をキャッチアップし、GTMを活用してWebサイトのパフォーマンスを向上させましょう。
Googleタグマネージャー(GTM)未導入の方、活用でお困りの方がいらっしゃいましたら、お見積もり即時対応いたします。お気軽にお問い合わせください。
>>>GTM導入・活用をご検討の方はこちら