Fubukiはこの度、ブログメディアを全面的にリニューアルし、**「Fubuki Journal」**として再スタートを切りました。
これまでは、製品情報や技術的なトピックス、あるいは「tenoh」のようなエッセイをそれぞれの場所で発信していましたが、これからはすべての情報をこの場所に集約します。
なぜ、全く毛色の違う「CMSツール(機能)」と「合意形成コンサル(組織論)」の話を、一つのメディアで語ることにしたのか。
その背景には、私たちが向き合っている**「Web担当者」という職業への、ある"気づき"**がありました。
議論の出発点:「ブログ、分けるべきか? 混ぜるべきか?」
新しい情報発信を計画する中で、社内ではこんな議論がありました。
「Webサイトを構築する『Fubuki FM』は、現場のツールだ。だから、機能やデザインのTipsを発信すべきだ」
「一方で、合意形成を行う『Fubuki CCB』は、マネジメントの課題だ。だから、組織論や会議の進め方を発信すべきだ」
マーケティングのセオリーで言えば、ターゲットやテーマが異なる情報は、別のメディアに分けるのが正解かもしれません。
しかし、私たちは顧客である皆様の顔を思い浮かべたとき、あることに気づきました。
「これ、困っているのは『別々の人』じゃない。一人の担当者が、両方の板挟みになっているんだ」
Web担当者の「孤独な戦い」に気づいた
私たちが日々接しているWeb担当者の方々(おそらく、画面の前のあなたもそうでしょう)は、常に2つの戦場で戦っています。
一つは、「実務の戦場」。
時間がない中で、LPを作り、バナーを修正し、HTMLと格闘する。
「もっと簡単に、おしゃれに作れたらいいのに」という、「手(スキル・道具)」の悩みです。
もう一つは、「政治の戦場」。
上司の鶴の一声でデザインがひっくり返り、関係部署の意見がまとまらず、プロジェクトが迷走する。
「どうすればみんなが納得して前に進めるのか」という、「軸(合意・決定)」の悩みです。
ワンオペや少人数のWeb担当者は、この2つの悩みを一人で抱え込んでいます。
右手でマウスを握りながら、左手で上司への根回し電話をする。そんな綱渡りのような日々を送っているのです。
だとすれば、私たちFubukiが届けるべきなのは、断片的な「機能」や「理屈」ではありません。
その両方の悩みを解決し、担当者が胸を張って仕事ができるようにする**「総合的な生存戦略」**であるべきだ——そう結論づけました。
新コンセプト:「つくる手」と「きめる軸」を
こうして生まれたFubuki Journalのコンセプトは、非常にシンプルです。
『つくる手』と『きめる軸』を、その孤独なWeb担当者に。
このブログには、大きく分けて2つの種類の記事が並びます。
Hands(つくる手):Fubuki FM の領域
Web構築の「面倒」をなくすための知恵です。
ノーコードで美しくデザインする方法、HubSpotの活用術、更新作業を時短するテクニックなど。
あなたの**「手」**を自由にし、クリエイティブな時間を生み出すための記事群です。
Axis(きめる軸):Fubuki CCB の領域
プロジェクトの「迷走」を防ぐための知恵です。
ちゃぶ台返しを防ぐ合意形成の技術、要件定義の進め方、社内プレゼンの思考法など。
プロジェクトの**「軸」**をブラさず、自信を持って決定するための記事群です。
視界不良のWeb運用を、クリアにする
「Fubuki(吹雪)」という社名には、**「視界不良の状況を一掃し、クリアにする」**という想いが込められています。
Webサイト運営は、まさに吹雪の中を歩くようなものです。
技術の進化は早く、社内の要求は厳しく、正解は見えにくい。
そんな厳しい環境の中で、孤独に歩を進めるWeb担当者の皆様にとって、この「Fubuki Journal」が、
時に**「便利な道具箱(Hands)」となり、
時に「頼れる羅針盤(Axis)」となり、
そして時に、ほっと一息つける「温かいロッジ(Tenoh)」**のような場所になれることを願っています。
「作れない」悩みも、「決まらない」悩みも、ここに置いていってください。
さあ、Web運用の視界を、一緒にクリアにしていきましょう。