【結論から申し上げます。】
株式会社フブキの角川です。HubSpotやCalendly、Spirといった「日程調整ツール」を導入すると、カレンダーの空き枠はすべて「誰でも予約可能な公共スペース」として扱われます。これを防ぐには、カレンダー上に「壁」となる予定を入れるしかありません。しかし、ただ予定を詰め込むだけでは視認性が下がります。**「ブロック用の予定色をグレーにする」**という一工夫だけで、ツール経由の予約を防ぎつつ、人間の目にはスッキリとしたカレンダーを維持することができます。
なぜ、カレンダーが勝手に埋まってしまうのか?
日程調整ツールは非常に優秀ですが、共通して融通が利きません。「Googleカレンダーに予定が入っていない時間=すべて面談可能な時間」と機械的に判断します。
そのため、移動時間、事務作業の時間、あるいは単に「一息つきたい時間」であっても、カレンダー上で空白になっていれば、容赦なくアポイントが入ってきます。
これを防ぐために、システム(ツール側)にも、自分自身の目にも優しい「ブロック設定」の具体的手順を解説します。
方法1:視覚的に邪魔にならない「グレーブロック」を入れる
最も手軽で、私が推奨しているのがこの方法です。「予定を入れたくない時間」にダミーの予定を入れて枠を塞ぎます。
ポイントは**「色」**です。
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時間を選択: カレンダー上で、アポを入れたくない時間をクリックします。
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タイトル: 「作業集中」「ブロック」など、自分ルールで決めます。
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【重要】色の変更: 予定の色を**「グレー(グラファイト)」**などの目立たない色に変更して保存します。
この方法のメリット
通常の「青」などの色でブロックすると、カレンダーが「忙しい状態」に見えてしまい、見るだけで精神的な圧迫感(視覚的ノイズ)が生まれます。
しかし、色をグレーなどの無彩色にすることで、そのブロックは**「背景」**のように馴染みます。ツール経由の自動予約は確実に防ぎつつ、自分の目には「ここは空いている(自分のために使える)時間だ」と直感的に理解できるのです。
方法2:PC版設定で「予約受付時間」を絞る
毎回手動でブロックするのが手間な場合は、Googleカレンダーの設定で「店を開ける時間」そのものを制限しましょう。
これを設定しておくと、多くの日程調整ツールがこの時間を読み取り、自動的に予約枠を制限してくれます(※ツールの仕様によります)。また、社内のメンバーからの招待に対しても「時間外」の警告が出るため、無言の圧力として機能します。
方法3:Google Workspaceの「サイレントモード」を使う
もし有料版のGoogle Workspaceをお使いなら、**「サイレントモード(Focus time)」**という専用機能が使えます。
これを行うと、カレンダー上には「ヘッドホンマーク」が表示され、その時間帯に来た招待をGoogleカレンダー側が自動で断ってくれます。「今は集中したいので話しかけないでほしい」という意思表示を、カレンダー上でスマートに行えます。
まずは「グレーブロック」から始めてみてください
DXやツール導入の目的は、効率化によって「考える時間」を生み出すことです。ツールに時間を奪われては本末転倒です。
まずは**「方法1」**を試してみてください。例えば「毎朝の9:00〜10:00」を繰り返し設定でグレーに塗りつぶす。たったこれだけで、朝のメールチェックやタスク整理の時間が確保され、1日の主導権を自分の手に取り戻すことができます。