AI徒然奮闘記

claude google連携の先に Gドライブのファイルを編集したい!編

2026年09月13日

── コネクタで、どこまでいけるのか。

今日、Claudeにカレンダーの予定を入れてもらった。

「11時から1時間、この作業で入れといて」と言っただけで、数秒で入った。速い。削除も時間変更も、その場でできる。

それで、つながっている気になっていた。

ファイルは置けるのに、中身がいじれない

Gドライブのスプレッドシートに、行をひとつ足したくなった。

できない。

ファイルを新しく作ることはできる。共有設定も変えられる。名前も変えられる。なのに、開いて中身を書き換えることができない。

Docsも同じだった。ファイルとしては扱えるのに、本文には手が届かない。

コネクタは、用意された操作しかできない。用意されていないものは、どう頼んでも出てこない。当たり前の話なのだが、つながっている感触があるぶん、気づくのが遅れた。

「できますよ」と言われた

コビトロジックの角田さんに、その話をした。

「できますよ」

自前でAPIを叩けばいい、と。コネクタを経由せず、Google Sheets API に直接つなぐ。そうすればセルも書ける。Docsの本文も書き換えられる。

やり方を、まるごと送ってくれた。

以下、そのまま置いておく。自分用のメモでもあるし、同じところで止まっている人がいるかもしれないので。

ゼロから組むときの手順

1プロジェクトを作る

Google Cloud Console で、自社用にひとつ作る。案件ごとに増やさない。

2APIを有効化する

「APIとサービス → ライブラリ」で、使うものを個別にオンにする。

Google Sheets API
Google Docs API
Google Drive API

使うAPIごとに必要。忘れると 403 が出る。

3OAuth同意画面(ここが罠)

ユーザー種別は「外部」 承認済みドメインに自社ドメインを追加 そのうえで「アプリを公開」

テスト中のままだと、トークンが7日で切れる。

これを実際に踏んだ。7日後に突然動かなくなって、原因がわからず時間を溶かした。

承認済みドメインを入れないと、公開ボタンが灰色のまま押せない。先にドメイン、それから公開。

4スコープ

同意画面に登録する必要はない。コード側の SCOPES で宣言すれば動く。

SCOPES = [
    'https://www.googleapis.com/auth/spreadsheets',
    'https://www.googleapis.com/auth/documents',
    'https://www.googleapis.com/auth/drive',
]

Sheets / Docs / Drive は「機密スコープ」扱いになっているが、自分だけが使う内部ツールなら審査は不要。

未審査の警告画面が出たら「詳細 → 続行」で通せる。

5認証情報

認証情報 OAuthクライアントID デスクトップアプリ

JSONをダウンロードして、こういう場所に置く。

~/.secrets/

gitには入れない。

6初回認証

一度だけ auth を実行して、ブラウザで許可する。

以降はリフレッシュトークンで自動更新される。毎回聞かれることはない。

困ったときの対処

403が出た

そのAPIをコンソールで有効化していないだけ。ライブラリで検索してオン。

スコープを増やしたい

SCOPES に1行足す。トークンを削除して、auth を再実行。

再認証が頻発する

同意画面が「テスト中」に戻っていないか確認する。

Docsを更新したい

同じトークンで Docs API の batchUpdate が叩ける。

「承認報告」は要らない

Googleの審査について、勘違いしていた。

審査が要るのは「他人(100人超)にこのアプリでログインさせる」場合だけだ。自分専用のツールなら、一切要らない。

クライアントに配る話になったら、その時点で検証申請を考えればいい。プライバシーポリシーのURL、動画デモの提出。今は考えなくていい。

用意されたものと、自分で組むもの

整理すると、こうなる。

  経路 できること
カレンダー コネクタ 作成・更新・削除
Gmail コネクタ 読む・下書き・送信
Drive コネクタ ファイル作成・共有
シートの中身 自前 セル書き込み
Docsの中身 自前 本文の書き換え

境目は「ファイルとして扱う」か「中身をいじる」か。

前者はコネクタで足りる。後者から先が、自前の領域になる。

それでも

ここまで書いておいて言うのもなんだが、最初からここをやる必要はないと思う。

コネクタで9割は足りる。足りないとわかってから、足りない分だけ取りに行けばいい。

先に環境を整えてから始めようとすると、だいたい始まらない。

私も、カレンダーに予定が入って「速いな」と思ったところから、シートが書けないことに気づいた。その順番でよかった。

── とはいえ、7日でトークンが切れる罠だけは、先に知っておきたかった(笑)。

この手順は、コビトロジック(cobitologic.com)の角田さんが提供してくれたものです。そのまま使えるように整理して掲載しています。

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